今回は、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)のお話です。
ダイソーで売られている酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)
酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)も、最近では、100円ショップなど、あちこちで売られているのをみかけるようになりましたね!
私は、漂白剤と聞くと、何だか怖いなー。と言うイメージがありました。
子供も小さかったので、誤飲が怖くて…。
今まで漂白剤は、ほとんど使っていませんでした…。
今は、子供も大きくなり、時間の余裕も出て来たので、毎日の掃除に良い物は、ないかな?と、探していたら…。
重曹やセスキ炭酸ソーダと並んで売られていたのが、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)の粉末です。
調べて使ってみたら、便利で!今では、我が家の便利アイテムの一つになりました!
私たちが日々の生活で、目にしたり使うのは、酸素系漂白剤か塩素系漂白剤になります。
漂白剤と聞くと、危険そう、体に悪そうなどのイメージがありませんか?
特に、小さいお子様やペットがいたりすると、ちょっと心配ですよね。
酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)について、しっかりと理解すれば安心して使えますので、是非読んでみて下さいね。
それでは、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)について見ていきましょう!
目 次
- 過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)ってどんなもの?
- そもそも漂白剤って?
- 過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)の性質と特徴
- 酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)の使い道
- 酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)の使い方
- 酸素系漂白剤の得意なこと
- 酸素系漂白剤の苦手なこと
- 使っては、いけないもの
- 酸素系漂白剤の注意点
- 過炭酸ナトリウムの危険性
- 感想
過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)ってどんなもの?
炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)と過酸化水素の混合物になります。
漂白剤、除菌剤、消臭剤として使われています。
市販で売られている酸素系漂白剤の主成分になります。洗濯物の白さを出すために市販の洗剤に配合されていることもあります。
使用後は、酸素と水と炭酸ソーダに分解されるので、環境にあまり負担をかけません。使用後は、殺菌力を失うので、浄化槽を使っている方にも安心です。
つぶつぶとした真っ白い粉でした。
そもそも漂白剤って?
一般に知られているのは、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤(粉末と液体)になります。
塩素系漂白剤の主成分は、次亜塩素酸ナトリウムです。
アルカリ性で、強力なため色柄物には、使えません。毛、絹、ナイロン、アセテート、ポリウレタンにも使用不可です。
酸素系漂白剤(粉末)の主成分は、過炭酸ナトリウムです。
弱アルカリ性で、色柄物にも使えます。毛、絹には使用不可です。
酸素系漂白剤(液体)の主成分は、過酸化水素です。
弱酸性で、色柄物にも使えます。毛、絹にも使用できます。ただ、粉末よりも効果が落ちます。
還元型漂白剤(粉末)というのもあるようです。参考までに載せておきますね。
還元型漂白剤(粉末)の主成分は、二酸化チオ尿素です。
弱アルカリ性で、色柄物には使用不可。鉄分による黄ばみを回復できるそうです。
日常で使いやすいのは、酸素系漂白剤の粉末になります。
扱いやすく、それなりの効果があるからです。
塩素系漂白剤は、昔から広く販売されていますが強力なので、実は、かなり注意が必要になります。
配管や素材を痛めたり、酸性の洗剤と混ぜると有毒ガスが出たりします。
少しの量でも、指に付着すると、表面がとけます。日常使いには、向きません。
また、使用後も殺菌力が失われないので、環境にも負担が、かかります。
過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)の性質と特徴
炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)と過酸化水素が2:3の割合で出来ているものです。
水に溶かすと、弱アルカリ性です(ph10.5)
水にとけると活性酸素がでます。その力でシミ汚れを分解します。
効果が穏やかで使いやすく、毛、絹を除く全ての繊維に使えます。
色柄物にも使えます。排水口のクリーナー、食洗器の洗剤などキッチン回りにも使えます。
一番効果が出るのは、お湯(45℃~50℃くらい)を使うことです。
アルカリの度合いが重曹やセスキ炭酸ソーダよりも高く、洗浄力もその分強力になっています。
重曹やセスキ炭酸ソーダよりも環境にもやや負担が、かかります。
酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)の使い道
基本的には、パッケージに書かれている用法、用量でお願いいたします。
キッチン
食器類などの漂白洗浄。フキンの除菌、漂白。食洗器の洗剤。
食器の汚れやくすみ、匂いなどをとることが出来ます。
衣類の洗濯
衣類の漂白
洗濯槽の掃除(縦型全自動洗濯機)
ドラム型や二層式は、説明書で確認が必要です。酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)も使えるようですが、ちょっと手間が、かかりコツがいります。
お風呂 バスタブやお風呂小物の洗浄
排水口の掃除
カビ取り剤として
酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)の使い方
食洗器の洗剤
4人家族用で、だいたい小さじ1が目安。食器や汚れの具合で量は、調整する。
食器、調理器の漂白
茶渋のついた湯呑やまな板の漂白
お湯(45℃~50℃)2リットルに、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を大さじ1を入れて1時間くらいつけ置きする。よくすすぐ。
(ステンレス以外の金属に反応するので、金彩の入った食器には使わない方が良い。
まな板の汚れ
酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を50℃くらいのお湯で、といてまな板に塗る。
溶けずらいけれど、そのままぬってみました。
ラップを軽くして、液をまんべんなく、いきわたらせます。
、
一時間半後。結構キレイになりました。一部残っているところは、また後日。
茶渋がすごい茶こし
一時間後、結構キレイになりました!あと少し残っているところは、また後で!
水筒の漂白
お湯(45℃~50℃)1リットルに、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)大さじ1/2くらい。パッキンなどを30分くらいつける。軽くフタをする。(密閉はしない。)しっかりすすぐ。水筒の塗装部分はつけない。(塗装がはげる)
水筒の中は、お湯(45℃~50℃)1リットルに、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)5gを入れて混ぜ水筒に入れ、ラップで覆い、つまようじで穴を開ける。1時間くらい置いて、水ですすぐ。
あんまり汚れていないけれど、漂白してみます。
ラップをして、ようじで穴をあけます。
1時間後の結果は…。
あまり汚れていなかったので、それほど変わらずです。
ですが、ふた部分は、すっきり!くすみが取れました。
洗濯
洗濯に使うことも出来ます。酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を入れて定期的に洗うと、衣類がキレイ(漂白、除菌)になり、洗濯槽もキレイになりカビにくくなるそうです。
洗濯槽が汚れていると、洗濯槽の汚れが衣類についてしまうので、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)で洗濯する前は、洗濯槽の掃除をしておきます。
衣類の漂白
お湯(45℃~50℃)3リットルに、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)大さじ2
衣類を容器に入れて、軽くフタをして(密閉しない。)
1時間くらいつけ置きしたら、すすぎます。(お湯がなるべく冷めない方が効果があります。でも密閉すると容器が膨張するので密閉は、しない。)
衣類は、一度洗って、しっかり汚れを落としてからの方が、漂白効果が出ます。
洗濯槽の掃除(縦型全自動洗濯機)
取扱説明書などで一応確認してから使って下さい。
最高水位まで、お湯(45℃~50℃)30リットルあたり酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)300gを入れて、5分ほど洗濯機を回して。
泡が立ち過ぎたら回すのをやめる。あふれそうになったら泡をすくう又は、お湯を減らして下さい。
2時間くらいフタをしてつけ置き。つけ置きが終わったら、3分くらい洗濯機を回す。汚れが浮い来るのでしっかり網などで取る。(汚れを取らないと、また汚れが戻っていきます…。)
脱水して、その後すすぎ~脱水を2回くらいして下さい。
汚れがひどい時は、同じ作業をもう一度繰り返します。
浴槽(バスタブ)やお風呂小物の洗浄
残り湯に酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)250gを入れて、追い炊きをする。
小物類も入れて一晩放置。水でよく洗い流す。
排水口の掃除
排水口付近のごみや汚れをブラシで取り除き、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を20~30gを振りかけて、コップ1~2杯のお湯(45℃~50℃)を排水管に張り付かせるように流し1時間~1晩放置する。その後、お湯でよく洗い流して下さい。
お湯がなるべく冷めない方が効果があるので、いずれの場合も軽くフタをすると良いです。でも密閉はしないで下さい。密閉すると容器が膨張して破損の原因になります。
くすみがあるランチセットなどを
軽くラップをして、つけこみました。
1時間すっごくキレイになりました!ピカピカです!
黄ばみが出来て、くすんでいたのが…。この通りぴかぴかです!
酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)に、はまりそうです。
酸素系漂白剤の得意なこと
布製品や調理器具類などの殺菌と漂白
食洗器の洗剤として
衣類やフキンなどの漂白と除菌
色柄物の漂白
洗濯槽の掃除
排水管の掃除
注意:全ての菌が殺菌される訳では、ありません。
酸素系漂白剤の苦手なこと
水あか汚れ
油汚れや泥汚れ
毛、絹(タンパク繊維)の洗濯と漂白
使っては、いけないもの
水洗いできないもの、ステンレス以外の金属、毛、絹、色落ちしやすい衣類、草木染製品、漆器
酸素系漂白剤の注意点
酸素系漂白剤は、ステンレス以外の金属に反応して、黒ずみます。
ステンレス以外の金属製品が付いている、ボタンやファスナー、バックルが付いている衣類には、使わないでください。
毛、絹の使用には、向きません。毛、絹は、タンパク質繊維で出来ている為、アルカリには弱いです。
色落ちのしやすい衣類
草木染の衣類は、草木液のみでは、色が安定しないので、金属を使い色の定着をはかっています。又、金属と化学反応をさせて色の発色をしています。鉄や銅が使われるので反応してしまいます。
酸素系漂白剤は、アルカリ性の為タンパク質を溶かします。(人間の手の表面などに反応します。)
粉に水が、かからないようにしてください。
水が、かかると反応して、過酸化水素を出して、ただの炭酸ソーダになってしまいます。そうすると、漂白力を失います。湿気程度では反応しないので大丈夫です。
過炭酸ナトリウムを完全な密閉にして、長期保存するのは、辞めましょう。
少しづつ発生した過酸化水素が、貯まり続けて、容器が変形したり破損することが、あります。商品パッケージには、ガス抜きの小穴が開いています。
ゴム手袋を使用してから、使って下さい。
アルカリ性なので、手の表面のタンパク質に反応します。手荒れの原因になります。手について、ぬるぬるが取れない時は、酢やクエン酸を少しつけて中和させることも出来ます。中和させたら、しっかり水で洗い流して下さい。
粉や液が目や口に入ったら、こすらずに、すぐ水でしっかり洗い流して下さい。違和感がある時は、医師に相談して下さい。
万が一飲み込んでしまった場合は、すぐに口をすすぎます。無理に吐かせずに、牛乳もしくは、水をたくさん飲ませて医師に相談して下さい。
過炭酸ナトリウムの危険性
燃えやすい物と一緒に置いて置くのは、危険です。
熱、衝撃、摩擦などで酸素を放出した時に周囲の物を燃焼させる危険性がある為です。
大量の買い置きは、辞めましょう。
塩素系漂白剤の隣に置いたり、燃えやすい物と一緒に保管することは辞めましょう。
(塩素系漂白剤と万が一混ざり合ったら有毒ガスが発生して危険です。)
風のない所で少しずつ使用して下さい。目や口に入ると危険です。
水に混ぜた際に出るガスも出来るだけ吸わないようにして下さい。
長時間の作業は、手袋、マスク、メガネなどをすると安心です。
過酸化ナトリウムは、長期間保存しておくと酸素が出るので、密閉した容器に入れておくと膨張して、破裂や変形する恐れがあります。
金属性の容器に入れておくと酸化して、腐食します。(ステンレスなら大丈夫です。)
お子様の手の届かない所へ保存して下さい。
食器やお風呂の小物をつけこむ際は、お子様が飲みこまないように十分に注意して下さい。
手軽に売っていますが、扱いや保存には、十分に気をつけて下さい。
感想
小さい頃から、いつも身近にあるものだったので(洗剤、漂白剤)とても簡単な気持ちで使ってしまっているな。と、思いました。
いつも、使うものだからこそ、もっと関心を持って、色々と知って安全に使うことが大切だなと思いました。
便利な反面、扱いには、気をつけなくては!と身に染みて思いました。
何しろ、子供の頃に、漂白剤が入った湯呑の水を飲んでしまったことがあるからです!!
喉が渇いていて、私の為に水が用意してあるのだと思って飲んでしまいました…!!
何とか事なきを得ましたが…。
子供に安全な使い方を教えてあげたいとも、思いました。
酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を、よく知って安全に正しく使うことは、生活の質を高めて、効率的な生活ができると思いました。
キレイになって楽しかったです。
最後まで、お読みいただきましてありがとうございました。