重曹は、数年前から、手肌と環境に優しく、さまざまな場所がお掃除できると流行しています。
最近では、100円ショップでも、売り場の全面で売り出し始めました。
こうなったら?レポートしないわけには、いきません!
今回は、重曹の性質、安全性。
重曹の基本的な使い方から、意外な使い方。
などを調べて、実際に使ってみることにしました。
今回は、子供の夏休みの実験に、使った重曹の残りが家にあったので、それを使うことにしました。
目次
重曹って、どんな物?
重曹は、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)のことです。
CO3炭素 H水素 Naナトリウムから、出来ています。
(製造方法は、ちょっと難しいので…。化学が、お好きな方は、調べてみて下さい。)
昔から、あくぬきやふくらし粉などのお料理に、入浴剤、医薬品などと幅広く使われて来ました。
人や環境に優しい性質を持っているので、比較的安心して使えます。
食用にも使える重曹だったので、サラサラで、白くてキレイでした。
重曹の特徴、性質
水に溶けると弱アルカリ性になります。
油汚れや皮脂汚れ、手垢などが落とせます。(弱アルカリ性なので、酸性の汚れを中和して落とせます。)
研磨作用、油の分解作用、弱アルカリ性の酸性汚れの中和作用が、あります。
薬用、食用、工業用(掃除用)とあります。
純度が違う。粒の細かさも違う。用途に合わせて、きちんと選ぶと良い。
小さいお子様がいるご家庭には食用レベルが、より安心。
研磨作用がある。でも、硬度が硬すぎない為、傷が付きにくい。
匂いの消臭ができる。水分を取り込む性質があるので、湿気も吸ってくれる。
粉のまま使うと研磨作用が一番強いです。重曹水として、簡単な汚れや日常の掃除に使うことが出来ます。
重曹ペーストにすると頑固な汚れを取る。水に溶かしてペースト状に、することにより、弱アルカリ性の汚れ分解効果と研磨効果を狙います。
水に重曹を入れて火にかけ、煮洗いをすることも出来ます。(五徳と鍋の焦げ付きです。)
保存方法は、湿気を吸って固まりやすいので、しっかり密閉して、日陰で保管します。
重曹の使い道あれこれ
家じゅうのお掃除に使えます。使えない所もあるので、注意してください。
キッチンのお掃除、コンロの油汚れ、五徳、グリル、食器洗い、まな板、茶渋取り、ポットの汚れ、鍋の焦げ付き
鍋の焦げ付きと五徳は、煮洗いも可能
キッチンの天板に、重曹がこぼれたので、少し水をつけて、こすってみました。
軽い力で、表面の汚れが落ちたのでビックリ!しました。さすがに、シミは取れなかったけれど…。粒が細かいので、クレンザーよりも安心して使えました。
キッチンのシンクです。この頑固な金属のような汚れですが、いろいろ試したけれど、落ちなかったものです。
今回も、もちろん落とせないと思いましたが…。意外や意外!
重曹をつけて、10分くらいこすったら落ちましたー!やったー!嬉しい(^-^)
蛇口の下の方も数分こすったら…。
ぴかぴかに!嘘でしょ?!簡単に落ちました。以外な所がキレイになってびっくりしました。
ですが、IHヒーターの上の汚れは、まったく変わりませんでした。
お風呂掃除 浴槽 床
お風呂の浴槽です。お湯が張られた時の一番上に黄色いシミが、線になって出来ていました。
洗剤でおちなくて困っていましたが、重曹をつけて、数分こすったら…。なんとキレイになりました!嬉しい(^-^)
ザラザラも取れて、ツルツルした感触が戻りました!
(写真で黄色いシミが、よく写らなかったので、キレイになった所を一応のせてみました。ビフォーアフターが、見せられなくてすみません。)
トイレ掃除 スプレーボトルを作り使う
カーペットの掃除 粉を直接振りかけて、数時間置いてから、掃除機で吸ったりする。
犬のドライシャワー
シャンプーできないときの代用にもなります。ただ、塩分が強いため、気を付けなければいけません。
脱臭、消臭
冷蔵庫の中(使用目安2~3か月程度)
生ごみに直接振りかけて匂いを消す。 靴などの消臭に。
洗濯に使える。 洗浄力、消臭力、がアップする。洋服の脱臭、消臭。柔軟剤の効果がある。毛(ウール)の洗濯ができる。
洗濯機によっては、使えない。重曹が解けずに詰まる為。
入浴剤、はみがき、虫刺され、ボディスクラブ、バスボム、かかとケア
研磨作用があるので、慎重に使って下さい。
ブラシやメイク用品の汚れ落とし
手の匂い取り 粉を直接振りかけて洗う。
除草も出来る。 一般の人がやるのは、難しい
植物の消毒 何倍にも薄めて使う。植物を枯らす恐れがあるので、慎重にやる
お料理に使う お魚の臭み消し。お肉を柔らかくする。
お豆を柔らかくする。山菜のあく抜きに。ふくらし粉。お好み焼きやオムレツをふんわりさせる。
いかやエビをぷりぷりさせる。天ぷらの衣にいれるとサクサクする。
その他まだまだ数えきれないほどあります。
重曹の得意なこと
油汚れを落とすこと。皮脂汚れ、手あか汚れを落とすこと
鍋の焦げ付きを落とす。
匂いを取ることは、得意で生ごみの匂いや靴の匂いなど、カーテンについた匂いもとれる。(アンモニア臭だけは、苦手。)
重曹の苦手なこと
水垢は、アルカリ性の為、中和できない。
アンモニア臭、重曹は、アルカリ性でアンモニア臭も、アルカリ性の為中和できない。
アルカリ性の汚れは、落とせない。
(酸性汚れは、アルカリ性で落とし。アルカリ性の汚れは、酸性で落とします。
汚れが落ちる仕組みは、反対の性質を持つ物質で、汚れを中和させて浮かせて落としす。)
重曹を使ってはいけないもの
アルミ製品、銅製品は、黒く変色するため避けて下さい。
木製のもので、まな板、木製の風呂、フローリング、家具は、黒ずむ可能性があります。
貴金属、宝飾品、陶磁器、漆器、大理石、クリスタルには、傷をつける恐れがあるので使わないでください。
畳やゴザは、変色してしまいます。
重曹の注意点
重曹に熱湯をかけたり、重曹液を沸騰させると泡が発生するので注意する。(有毒性はないので大丈夫)
研磨作用があるので、表面が傷つかないようにする。(力を入れ過ぎない。目立たない所で試してから使う。)
重曹液を使うと乾いた後に白く重曹が残ることがあるので、最後に水ぶきをするか、水でよく流す。
長時間のお掃除には、手袋が必要です。(手の表面のタンパク質をとかす恐れがあります。)
重曹の使い方、作り方
粉のまま
重曹液をスプレーボトルに入れて
重曹ペースト
粉のまま
振りかけて、スポンジやラップで、くるくる軽くこすって研磨して汚れを落とす。(柔らかい素材には、力を入れ過ぎない。傷がつく恐れがあるので。)
重曹液
スプレーボトルに、水と重曹を入れてとかします。
(水と重曹の量は、買ってきたパッケージを見て作って下さい。)
水だと少し溶けにくいので、人肌くらいのお湯だとよく溶けます。
日常のお掃除に活躍します。
このパッケージには、水200mlと重曹大さじ1で作ると書いてありました。
やはり、水ですと白残りしますね!温かめのお湯で、溶かして下さい。
重曹ペースト
頑固な汚れに対応します。
パッケージには、重曹3、水1の割合で、混ぜると書いてあります。カビには、酸素系の漂白剤を混ぜることも可能です。
使ってみた感想
スプレーやペーストを、作るのは材料さえ揃えれば楽だし、意外と簡単でした!
そして、意外な汚れが落とせて楽しかったです(^-^)
重曹スプレーを作っておけば、日常のお掃除に使えるなと思いました。
私もキッチンやお風呂場でスプレーにして使ってみましたが、簡単な汚れは落とせました。
そして、重曹は、沢山入っているので、沢山使えて、お得ですね!
簡単、時短、節約?そしてエコでした。
重曹の使い道と使い方は、たくさんありますので…。少しづつ、覚えていこうと思いました。
落とせない汚れもあるので、その場合は、クエン酸や酸素系漂白剤を使います。
それでも、落とせない頑固すぎる汚れは、重曹は、弱アルカリ性の為、落とせないです。
強アルカリ性だと落とせると思います。(強い洗剤は、扱いが難しく大変危険な為、その場合は、プロにお願いする。)
自己判断で強い洗剤を使うと、危険なことと、素材を痛めることになります。
後悔しないように慎重に!
重曹の使い方や使い道は、まだまだ沢山あります。
その都度、考えながら用法、用量、使い方を守って安全に楽しくお使い下さい。
お肌に使う場合は、肌を傷つけないようにして下さいね。
煮洗いなどは、やけどにもご注意下さい。
最後まで、お読みいただきましてありがとうございました。